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ツェナーダイオードは、逆方向の電圧が特定の値に達した時に逆方向に電流を流すことができる半導体デバイスです。
この特性を利用して、電圧を一定の値に保持することが可能であり、
電子回路における電圧の安定化や過電圧保護などに広く用いられています。
電圧安定化の役割を担うため、電源回路や信号処理回路など、さまざまな場面で重要な役割を果たします。
ツェナーダイオードは、そのブレークダウン電圧(ツェナー電圧とも呼ばれる)によって分類され、
用途に応じて適切なブレークダウン電圧を持つものが選定されます。
ツェナーダイオードの基本原理は、
逆バイアス時に特定の電圧(ツェナー電圧)で電流が急激に増加する「ツェナー効果」という現象に基づいています。
この効果により、ツェナー電圧以上の電圧がかかると、ダイオードが逆方向に電流を流し始め、
電圧を一定に保つことができます。この特性を利用して電圧の安定化や制限が行われます。
種類 | ツェナー電圧範囲 | 安定性 | 応用例 |
---|---|---|---|
低電圧ツェナーダイオード | 2.4V〜5.6V | 高い | 信号処理回路の安定化 |
中電圧ツェナーダイオード | 5.6V〜12V | 中 | 一般的な電源回路の安定化 |
高電圧ツェナーダイオード | 12V以上 | 中〜低 | 高電圧回路の過電圧保護 |
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