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ツェナー効果は、一定の電圧(ツェナー電圧)を超えたときに、逆方向に流れる電流が急激に増加する現象です。
この効果は、電子部品であるツェナーダイオードにおいて重要な役割を果たします。
ツェナーダイオードは、電圧を安定させるために使用される半導体デバイスです。
逆バイアス時にツェナー効果により電流が流れ、電圧を一定に保ちます。
ツェナー効果は、強い電場が半導体内の電子を価電子帯から伝導帯へトンネリングさせることで発生します。
これにより、電子が移動しやすくなり、電流が増加します。
ツェナーダイオードを選ぶ際は、必要なツェナー電圧と、流れる電流の大きさを考慮する必要があります。
また、使用環境に応じた耐熱性や耐湿性も重要な選択基準となります。
ツェナー電圧 | 耐電流能力 |
---|---|
3.3V | 1W |
5.1V | 5W |
12V | 10W |
ツェナーダイオードは、これらの特性を理解し、適切に選択することで、様々な電子回路での安定した性能を発揮します。
特に、電圧レギュレータとしての役割は非常に重要であり、電子機器の安定稼働に欠かせません。