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P型半導体 とは / P-type semiconductor 



P型半導体とは

P型半導体は、三価元素(例: ボロン)の不純物をシリコンなどの半導体に添加して作られ、
正孔(ホール)が主なキャリアとなる半導体です。
この正孔は、電気を伝える役割を果たし、P型半導体の特性を定義します。


P型半導体の作り方

P型半導体は、純粋な半導体材料に三価元素を微量添加することにより作成されます。
このプロセスをドーピングと呼び、半導体内に正孔を増やすことで、電流を伝える能力を高めます。


P型半導体の特性


P型半導体の用途

P型半導体は、トランジスタダイオード、太陽光パネルなど、多くの電子デバイスに不可欠です。
特に、PN接合を作ることで、電流の一方向のみを許可するダイオードや、
信号を増幅するトランジスタなどが作られます。


P型半導体とN型半導体の比較

特性 P型半導体 N型半導体
主なキャリア 正孔 電子
ドーピング元素 三価元素(例: ボロン) 五価元素(例: リン)
電気伝導の方向 電場と反対方向 電場と同じ方向

P型半導体は、電子デバイスの基本的な構成要素として、その理解は電子工学の基礎知識の一部です。
N型半導体と組み合わせることで、現代の電子技術における幅広い応用が可能になります。







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