エレクトロニクスの豆知識

定電流ダイオード(CRD)の応用 


情報提供元:SEMITEC株式会社

定電流ダイオード(CRD)並列使い

CRDを並列にしようすると電流の拡大ができます。
この場合、ほとんど何も注意はいりません。総合電流はそれぞれの電流の和となります。

      




定電流ダイオード(CRD)直列使い

CRDを直列に使用すると印加電圧の拡大ができます。
この場合CRDの特性にバラツキがある為、ピンチオフの電流の小さい方が先に動作しVbを少し超えたところで、
ピンチオフ電流の大きい方に電圧が印加されるようになります。
Vbを越えての連続しようは好ましくないので、電流の小さい方に定電圧ダイオードを入れて、Vb以前で電圧分担が始まるようにした方が無理がありません。

 




定電流ダイオード(CRD)の応用回路図

定電圧


OUTPUT端子の接地事故に対する保護



OPアンプの出力短絡保護や出力電流の制限



トランジスタのlcboのバイパス Vceo→Vcerモードで使えるのでTrの耐電圧がアップする



定電流の負荷として使用できる lc≒lp



大電力の並列回路で、電力損出は50%をRcに負担させられる。
最終的にTr2のVceが飽和するまでドライブ可能



電話機回路信号減衰防止



電子ヒューズの働きをする



通常の並列回路と異なり、Reは不要の為、トランジスタの電圧利用率がよい



CRDの電流拡大(ICとの併用)




鋸歯状波発振



磁気ヘッドに定電流配給



CRDを用いた安定化電源



CRDを用いたパワーアンプ




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