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フォワード電圧(VF)とは、ダイオードを順方向に導通させるために必要な最小電圧のことです。
この電圧を超えると、ダイオードは電流を通し始め、その特性が急激に変化します。
フォワード電圧は、順方向電圧や順電圧とも呼ばれています。
フォワード電圧は、ダイオードの性能を理解する上で重要な指標の一つです。
特にLEDや半導体レーザーなど、特定の電圧で動作するデバイスにおいて、
その設計や利用に直接関わってきます。
フォワード電圧は、電流-電圧特性曲線を描くことで測定されます。
特定の小さな電流値でのダイオードの電圧降下を記録することにより、フォワード電圧を確認できます。
フォワード電圧は、LEDの色や明るさを決定する上で重要な役割を果たします。
また、電源設計においても、ダイオードを選択する際の重要な基準となります。
正しいフォワード電圧を適用することで、
ダイオードは最適な条件で動作し、寿命を延ばすことができます。
逆に、不適切な電圧が適用されると、ダイオードは過熱したり、劣化が早まったりする原因となります。