エレクトロニクスの豆知識 | 種類・基礎知識 | 用語
静電容量は、コンデンサが電荷を蓄える能力を示す物理量で、単位はファラッド(F)です。
この値が大きいほど、より多くの電荷を蓄積でき、リップルノイズの効果的な低減に寄与します。
コンデンサは二枚の導体板(電極)と、その間に挟まれた絶縁体(誘電体)から構成されます。
導体板に電圧を加えると、一方の板に正の電荷が、他方に負の電荷が蓄積され、
このとき蓄積される電荷の量と加えられた電圧の比率が静電容量となります。
静電容量 \(C\) は、蓄積される電荷 \(Q\) を加えられた電圧 \(V\) で割ったものとして定義されます。
式で表すと、\(C = \frac{Q}{V}\) です。
静電容量は、電子回路においてフィルタリング、タイミング、エネルギー貯蔵など多岐にわたる用途で利用されます。
特に、AC信号をブロックしつつDC信号を通過させるデカップリングや、電源のリップルノイズを効果的に低減するスムージングなどに重要な役割を果たします。
静電容量は、LCRメータなどの測定器を用いて測定されます。
測定時には、周波数や測定環境の影響を受けるため、正確な値を得るには適切な条件での測定が必要です。